「家庭科の授業どうしてたの?今まで。」
「…お皿洗い担当。
それでお皿割って怒られたことあるし。」
小学生のころそれをみた同じグループの男子が私に、
『夏川、おまえなんにもできねーじゃん。足手まといなんだけど。
調理実習の日だけ休んだら?
そしたら俺ら楽なんだけどな。』
と言ったんだ。
そして周りはそれに同意する。
たったこれだけのことなんだけど、
ものすごく傷ついたんだよな。
やっぱ私はダメなんだって。
調理実習の日のたびにそれを思い知らされる。
みんなの冷たい目もトラウマものだよ。
「おまえ、本当、ありえないだろ。
家庭科の授業で皿割ってるやつみたことない。」
‘‘ありえない”
その言葉に涙が溢れる。

