爽やか王子は悪魔のような人でした




「ったくさ、なんで指怪我するわけ?」



そう言って七瀬君はキッチンにある私が切った野菜を見た。



「……これおまえが切ったの?」


「うん、そうだよ。」



「15分くらいかけてこれだけしか切ってないの?しかも太さバラバラ。」



私の切った野菜を哀れみの目で見る七瀬君。


まるで野菜たちに、犠牲になってかわいそうに、とでも言ってるようだ。



「しょうがないじゃんか。
私、料理苦手だもん。」