爽やか王子は悪魔のような人でした




***



「じゃ、得意料理まず作れ。」



七瀬君の家に着き、キッチンに通される。



「え、得意料理、ないんだけど。」



「別に実力見るだけだから。
なんでもいいからなんか作れ。

作れたら呼べ。部屋にいるから。」



「うん…」



…なに作ろう?私、料理下手だし。



とりあえず野菜切ろうかな。


そう思い、野菜と包丁を取り出し、
まずはニンジンを切る。



「ふぅ、できたぁ。」



10分かけて切ったニンジンはものすごく
不格好で誰がみても料理下手だとわかるだろう。



気を取り直して次はピーマンだ。



慎重に、丁寧に、
それを心がけて切っている。


…切っているはずなのに、



「痛っ…!」



指を切ってしまった。