爽やか王子は悪魔のような人でした



『おまえ、バカだろ。
それを迷ってるっていうんだよ。』



「…迷ってないもん。」



『はいはい。
で、周りにはなにがある?』



サラリと私の言葉を聞き流す七瀬君。



「周り?」


周りを見渡すと珍しい苗字の家があった。

小鳥遊……なんて読むの?


「えっとね、すぐ近くに珍しい苗字の人の家があるんだけどね、

なんて書いてるかわかんない。
えっとね、小鳥と遊ぶって漢字の苗字。」



『あー、小鳥遊(たかなし)ね。
って、小鳥遊…?

その家って犬いる?』