爽やか王子は悪魔のような人でした





「静香、やっほ!」



「結菜ちゃん、来たか。そろそろ遅いし帰ろうかって話してたの。」



今は5時。うん、そろそろ帰った方がよさそうだ。電車だし。



「ね、静香、なにか進展は?」



電車に乗り、小声でそう聞くと静香は手を見つめた。



「結菜ちゃん、手、繋いじゃった。
でも私ったら…素直になれなくて……」



ドヨーンと見るからに落ち込静香。



「あのね、松村センパイが人多いからって手を繋ごうって言ったの。

そしたら私、恥ずかしくて思わずセンパイとなんて手繋ぎたくないです。

とか言っちゃったの。


それでもセンパイは私がはぐれるからって強引に繋いでくれたんだけど、

私ったら、セクハラとか冗談っぽくだけど言っちゃったの…あー、自己嫌悪。」