爽やか王子は悪魔のような人でした





館内に入るとたくさんの魚が優雅に泳いでいた。



「ひゃー、すごく綺麗!可愛い!」



ダッシュで魚の方に向かう。



「おい、待てって。迷子になるだろ。」



それを追いかけてくれる七瀬君。




「聖夜、大変そうだな。」



「あー、ま、結菜ちゃんですからね。」




なんか仲良さげに喋ってる静香と松村先輩。




「ふわぁ、すごい……」



静香と松村先輩をくっつけることなんてもうすっかり頭にない。



「おい、勝手に行くな。目的を忘れるなよ。静香と松村先輩をくっつけるんだろ。」




七瀬君に言われて思い出す。


でも、この魚たちを見てたら…



「今はそれどころじゃないよ。ほら、みてよあの魚。オレンジだよっ!」



「はぁ、しょーがねぇな。じゃせめてもの2人きりにさせてやるか。」



そう呟いて七瀬君は静香たちのところに行く。



あ、次あそこ行こうっ!



「静香、松村先輩、俺ら別行動しますわ。あいつ、ハグれるといけないし迷惑かけるかも…って、結菜っ!待てって!

とりあえずそういうことなのでっ!
おい待てって言ってるだろっ!結菜っ!」



七瀬君はそう叫んでダッシュで私のところまで来る。



別にそんな急がなくてもいいのに。