ジリジリジリジリ・・・


朝6時半。


いつものように目覚ましが鳴る。


高校生になって、数日が経ったが


今でも


中学の頃とは違う


ブレザーの制服に


胸が高鳴った。



「スカート短か!」


毎日、思うことだ。


鏡の前で、ポーズも決めて


階段を、おりていく。


「お母さんー」


「あら、やよ、おはよう」


「おはよ! 制服、どう?」


「いいじゃない♪可愛いわ」


「やよ、似合うなー写真とるか?」


お父さんー・・・


「そうしましょうか」


えぇ?!お母さんまで。


お父さんとお母さんと優生と


満面の笑みで、写真を撮った。




ご飯を食べ終わり、髪もセットして

家を出る。

「行ってきます」


「あ、ちょっとまって。」


「え?」


「今日、お母さんもお父さんも仕事で

優生のお迎え行けないのよ。行ってくれる?

無理だったらおばあちゃんに頼むけど」


「大丈夫」


「ありがとう、じゃあ、気をつけてね」


「うん、行ってきます」


「行ってらっしゃい」