「あぁー・・・さぶい!」


「だね。寒いし、怖いしますます緊張しちゃう」


「受かってるといいね」





あたし、白峰 弥生(しらみね やよい)は、


今、親友の、三上 純菜(みかみ じゅんな)





平咲 希美(ひらさき のぞみ)





受験合格発表の会場へと向かっている。


「ねぇ、やよ?」


「ん?」


「私が落ちて、やよが受かっても

友達でいてね?」


「何言ってるの!あたりまえでしょ。

それに、希美は、受かってるはず。」


「やよー、私が落ちてもね」


「純菜まデー・・・!大丈夫。」


純菜と希美は、泣き出しそうな顔で


言った。


「もう心配性なんだからっ!」


あたしは、小さい声で、呟いた。




希美や、純菜だけでは無く


友達、家族や親戚までも


「やよ」って呼ぶ。