「沙耶!」




なぜか小さい頃の私と拓巳がいる。



「何があっても、絶対沙耶を守るからな!約束!」




私が泣きながら小指を差し出す。




。゜⋆。゜⋆指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます
指きった。゜⋆。゜⋆




「ありがとう...拓巳。」





☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆





「.......耶!沙耶!」



「ん...?」





「名取沙耶さん。おはようございます。」





「た、拓巳!?
なんで勝手に人の部屋入ってんの!?」




「ばーか。
沙耶ママに頼まれたんだよー!」



そっか。
お母さんはいつも早く仕事に行く。
お父さんは出張でいないから、低血圧の私が一人で起きれるわけないとお母さんが察したのだろう。



「お、おはよ。
とりあえずベットから降りてっ!」




「はいはい。」





私は名取沙耶。高校1年生で...というか今日から高校1年生。
サバサバした性格で、いつも髪型はゆるいお団子。
ほとんど女扱いされることはない。




拓巳のフルネームは白石拓巳。
同い年で生まれる前から親同士が仲良くて、ずっと幼馴染みとして私を見守ってくれている。
身長も高くて、親友の安住優香は【王子様系イケメン】というレッテルをはるぐらいカッコイイ。
なぜ私が幼馴染みなのか...。




「着替えるから、リビング行ってて!」




「ちぇー。
沙耶の生着替えが見れると思ったのに。」




「馬鹿、ヘンタイ!
さっさと行って!」



「はぁい。」




新しい制服に腕を通す。
可愛いブレザーの制服。相変わらず私には似合わない。
ゆるくお団子を作って軽くメイクして。



これから始まる学校生活に希望を抱いていた。




ささっとバックを持って、リビングに出た。


「朝ごはんはコンビニでパン食おうぜ!」




「どーせメロンパンでしょ。
早く行こっ!」




「おう!」





小学校から変わらない日常。
それが高校生になるとちょっとくすぐったい。






私はずっと拓巳のことが好きだから。





純粋に、拓巳のことをずっと見てきたから。





高校でも同じクラスがいいな。




そんなことを思いながら、コンビニに向かった。