七瀬くんはもういるのかな……? そんなことを思いながら屋上のドアを開けて七瀬くんの姿を探す。 「あ……いた」 屋上のちょうど日陰になった場所に横になってる。 近くにはコンビニで買ったであろう菓子パンが2.3個転がってる。 「七瀬くん」 「お、由梨。こっちこっち」 ニッと人懐っこい笑顔を浮かべて手招きする七瀬くん。