「由梨?」



不思議そうな顔で私を見つめる七瀬くん。



このっ……鈍感バカ男子!!



毎回毎回……紛らわしい言い方しないでよっ!!



「七瀬くんのバカ!」



「え? え?

由梨、ネコ苦手だった? 話聞いてくれるから好きなんだと……」



その天然に私がどれだけ振り回されたか!



「ゆーり?」



「なによ!?」