私は、圭ちゃんに恋心を伝えたい。




何かを失うかもしれない。



けれど、何もしなくちゃ何も得られない。




「好きだよ、圭ちゃん」




「んー?俺も好きだよ、どうしたの?」







ねぇ、今日はちがうの。



今日の好きは、いつもと違うんだよ。




すごくドキドキする。



圭ちゃんに言わなきゃ。



これは、恋心だって、言わなきゃ。






「あのね…私、圭ちゃんのこと、


恋愛たいしょ…ーーー」






「よ!海崎!」






え…




「おー。山崎、おはよ」





圭ちゃんの友達が、圭ちゃんにあいさつをしたことで

私の告白は途切れる。