「…ーい、唯、起きて」




…んー





「唯、遅刻する」




…朝…


…圭ちゃん…





「…ふぇ?なんで圭ちゃん…?」





「2回目だよ、両親が旅行に行ったから俺がきたの。

思い出した?」




「…あっ!そっかぁ〜♪」




あれ?でも…


2回目…てことは…






「俺がいるのも今日で最後なんだから。


ほら、起きて起きて。」






「………やだ、起きない…」




「なんでだよ、ほら」





圭ちゃんが苦笑しながら、私のタオルケットをめくる。




…最後なんて、いや。



これからも、毎日いればいい…


毎朝こうやって、圭ちゃんが起こしてくれたら

すごくいいのに…



「唯?泣いてるの?」