そのあと、保健室で圭ちゃんがシャワーを浴びて着替えて
保健室に戻ってくるまで、ベッドで待った。
…
北野、くんが
圭ちゃんに伝えてくれたのかな…
…きっと、そう。
嫌われてるって思ってたけど
だから私も、好きじゃなかったけど
北野くんは、私のこと好きだって言ってた…
…私はいつもこういうのに疎くて
告白されても気づかずに、「あのときの返事は?」って聞かれて
始めてあれは告白だったんだって、
そう気づくことがある。
知らず知らずのうちに傷つけてることもきっとある。
北野くんのことも、私が普段から鈍感だから
気づかなかったのかな。
本当はずっと、
ずっと私を好きだったのかな。


