ねぇ、圭ちゃん。



私ね、すっごくドキドキしてる。





圭ちゃんに抱きしめられて、ドキドキしてるんだよ。


おかしいでしょう?





でもね、すごく心地がいいの。


北野くんのとは、違うドキドキ。


私は、この優しいドキドキが



好きだなぁ。





圭ちゃんが、好きなんだぁ〜…




「…ちゃ…っく…るし…っ」




圭ちゃんはいつになく強く抱きしめてくれて。



少し照れくさくて、嬉しいけれど…




「ん?」



「…圭ちゃ…っ…苦し、い…」




「…わっ、ごめん」