「ただいま」
唯をおぶったまま、ガチャリとドアを開けて唯の家に入る。
なんか、暑いな。
まあ夏だから仕方ないか。
「唯、ついたよ」
眠ってしまった唯をソファにおろして、電気をつけながら起こした。
あれ?
唯をおろした瞬間、暑さがなくなった。
暑…あつ…ー熱さ…?
もしかして唯…ーー
「…けほっ…ごめんね…圭ちゃん…」
38.7℃
苦しそうにソファに横たえる唯を撫でながら体温計とにらめっこ。
マジかよ…
昨日、髪の毛乾かさないまま寝ちゃったからかな?
とりあえず、唯に冷えピタを貼ってお粥を作りに台所に向かう。


