「おーい、小南?どうしたの?」 北野くんが私の前で手をふってる。 どうしよう… 圭ちゃんが 男の子だ… そしてそれは、 ずっとずっと、昔から 変わらないことだから 圭ちゃんは、 ずっと男の子だったんだ… 全部全部、 男の子だったんだ… なんだか、頭がぐるぐるして うまく考えられない。 胸もうずいて、息ができない。 「…っ、小南!?」 そういう北野くんの声が聞こえた時には 私のもう意識はふわふわと浮いていた。