「ねぇねぇ今のみた〜?」
クラスの女の子たちがお喋りしてるのが耳に入る。
「また告白だよ、海崎くん。」
ああ…いつものことだ。
圭ちゃんはすっごくかっこよくて
モテモテで、
何度も告白されて…
…それが私の…
チクリ…
…自慢…のはずなんだけど…
「…やっぱり、このごろ私おかしいや。」
…誇らしいはずなのに、なんだか複雑。
前までは、圭ちゃんがみんなに好かれるのが嬉しくて自分のことのように嬉しくて…
なんで、圭ちゃんが女の子に呼び出されたことにこんな嫌な気持ちになってるんだろう…
私、嫌な子だなぁ…


