「唯、唯、起きて。
学校遅刻するよ」
圭ちゃんの声で目を覚ますと、いつもの私の部屋に圭ちゃんがいる。
何でだろう…なんで圭ちゃんがいるの…?
「両親が旅行に行ったから、昨日俺が代わりにここに来たの。
思い出した?」
「…あっ…!そうだぁ…っ
おはよう圭ちゃんっ♪」
そうだそうだぁっ!
朝から圭ちゃんが家にいるなんて嬉しいなぁっ♪
いつもこうならいいのに…っ
「朝ごはん出来てるから、着替えたら降りて来てね」
圭ちゃんは笑顔でそう言って、私の部屋の扉を閉めた。
…そういえば、昨日
お風呂上がりに圭ちゃんの腕の中で寝ちゃって
そのあとどうしたんだっけ?
記憶がないなぁ…
「ん?ああ、唯が寝ちゃったからそのまま部屋まで抱いていったよ」
「そうなんだぁっ!ありがとう、圭ちゃんっ♪」
「はいはい、早く食べて。唯は食べるのが遅いんだから。」
「はぁ〜いっ」
コーヒーを飲みながらそう言う圭ちゃんに元気に返事をして
私も圭ちゃんの作ったフレンチトーストにパクっとかぶりついた。
「…お…おいしいぃ〜っ !」


