「…うっ…うっ…」
…私、泣き虫だなぁ…
まだ涙がとまってないんだもん…
私の泣き声に気づいた圭ちゃんが
ソファに座ったまま私を振り返る。
「まだ泣いてるの?おいで」
…ごめんね…圭ちゃん。
泣き虫な唯は困っちゃうのかな…
そんなことを考えながらも、大好きな圭ちゃんのお膝に座って
泣きべそをかきながら圭ちゃんに抱きついた。
「んー?どうした、唯」
「…ひっく…ひっく…」
「怖かったの?」
優しい声でそう聞いてくれる圭ちゃんに、コクリと頷くと
「そっかそっか」
と言って、ぽんぽんと頭を撫でてくれた。
お兄ちゃんみたいに優しい圭ちゃん、
好きだよ…
だーい好き…。
幸せに満ち足りた私は、いつの間にか圭ちゃんの胸の中で眠りについていた。


