そんな私をみて、圭ちゃんはまた目をそらして
「ちゃんと髪、乾かしなよ。
俺はリビングにいるから。」
といって、出て行ってしまった。
…圭ちゃん、変だな…
いつもだったら、泣き止むまでそばにいて抱きしめてくれるのに…
どうしたのかな…
そう思いながら、立ち上がって洗面所の鏡をみた。
…うそ…
…そうだ…私…裸だったんだ…っ
「…す…すっごく恥ずかしいぃ〜…」
なんでだろう…
小さい頃は、一緒にお風呂入っても
何にも思わなかったのに…
…今は…すごく恥ずかしい…
…私、変なのかな…
圭ちゃんに…見られちゃった…
……だから、圭ちゃんは目をそらしてたんだ…
…圭ちゃんに…
ドキドキドキドキ…
…圭ちゃんに
「…見られちゃったぁ〜…っ」
私はもう一度、その場に座り込んだ。


