アレがいた辺りをみながら、まだ足が震えて立てない。 …でも、圭ちゃんはいつもみたいに 顔を除きながら、大丈夫だよって頭を撫でてくれない。 …何で…? 「ほら、立って」 でも、そう言って優しく抱き上げてくれたからいいや。 「…うっ…うっ…もう私、お風呂あがるぅ〜…」 バスタオルに顔をうずめると、柔らかくてなんだか安心して気が抜けて ぺたりとその場に座り込んだ。 は〜…びっくりしたぁ〜…