「ねぇ北野」 私は不意に、北野の腕を掴もうとする動きを止めて北野の顔を覗く。 「…んっ」 北野は、まだ少し私の手を警戒しながら私を上目遣いでみた。 って、もう顔覗き込んでるんだから 警戒する必要ないのに。笑 「辛い思いしてきたの、知ってるからね。 届かなかったこと、分かってるから。 だから絶対にもう、辛い思いさせたりしない。 何度も飽きるくらい、ちゃんと好きって伝えるからね。」 私がそんなことを言うと、北野は 「………うん」 とはにかみながらつぶやいた。