ふと顔を上げると、キャビネットに北野の子供時代の写真が立ってる。
その隣にいるのは紛れもなく私で
小学生の私たちは、向かい合って手と手を合わせてる。
同じくらいの大きさの私たちの手が、重なって
満面の笑みでこっちをみてて。
この前、テスト勉強に来たときはあんまり目に入らなかったけど
なんだか今日はそれを見ただけですごく嬉しい。
今は確かに、北野が唯を思ってても
私たち2人はずっと一緒で
今も一緒なんだ。
「ねー、北野」
「ん?」
「手、出して」
「え、なんかくれんの」
「黙って出せや」
「はい」


