琴乃 叶side>>





「こーーとーーのーー!!」





私服といっても、どこに行くでもないのでTシャツにパーカー


ズボンはジャージ。




そんな姿で校門から私を叫ぶ北野は注目の的。





「ちょ、呼ばないでも気づいてるわよ!」



一方、補習が終わって校舎を出た時に北野に呼び止められた私も


注目の的。





「結構待ってた?」



25日、クリスマス。



私が補習終わるのに合わせて、学校に迎えに来ると言っていた北野のもとへ
駆け寄る。




「うん!待った!」



「どんくらい?」




「んー、2分くらいかな」




「それくらいならわざわざ言うなよ、図々しい」




私たちがそんな会話をしている後ろでは…




「あの2人、付き合ってんのかな」



「え、嘘っていって」



「結構、北野気に入ってたんだけどなー」



「友達、クリスマス北野誘って断られたらしいよ」



「あの隣の子、幼馴染の?あ、それそれ琴乃さん!」