「ふふっ、可愛い」
圭ちゃんは、ぽんぽんと私の頭に手を置く。
私は、圭ちゃんに聞こえちゃうんじゃないかってくらい
ドキドキしてる心臓にそっと手を当てた。
「ドキドキしてる?」
圭ちゃんが優しく笑いながらそう聞くから、
私はうつむいたまま、目だけを圭ちゃんに向けて「…ぅん」と答えた。
圭ちゃんは、「そっか」と言ってまた笑う。
廊下の隅にいる私たちのそばには、
沢山の生徒がいる。
「…圭ちゃん…」
ねぇ、私に彼女が務まるかな。
「ん?」
ううん、務めてみせるから…
「…もっと…」
「え?」
「…も…っと…
………キスしてほしい…な…」


