私は、うつむいた。
周りには、沢山人がいる。
その中にはきっと、圭ちゃんが好きな女の子も
沢山いると思うんだ…
本当は、怖い…
でも…
…怖くないよ、圭ちゃんだもん。
みんなが、背中を押してくれたもん…
「…圭ちゃん、キスして…」
私はすごく、すごく小さな声で言ったのに
圭ちゃんは、小さく笑って
優しく私の頭を撫でた。
「よく言えました」
「…唯、えらい?」
「ん、えらいえらい」
圭ちゃんはそう言って、手を私の唇に移した。
圭ちゃんの指が唇に触れると、胸がきゅうんと締め付けて
身体中の熱が一気に唇に集まったみたいに
圭ちゃんが触れた部分が熱を帯びる。
「目、瞑って」
始めてのことに、緊張してる私を安心させるかのように
圭ちゃんは落ち着いて
そう私に促す。


