「琴乃」
授業が終わってみんながまた移動し始めると、そう呼ぶ声が聞こえて振り返る。
「なによ北野。」
うわー、まだメガネしてるし。
さっさととりなよ。かっこよすぎんでしょ。
「熱あるの?今日」
「ないけど」
「顔赤かったけど大丈夫?」
「気のせいじゃない」
「ふーん、やっぱ熱じゃないよね。
だって小さい頃から、照れたらうつむいてほっぺ隠す癖あるじゃん?」
…!!
ヤバイ…何?バレてたってこと…?
授業中、私が北野に赤くなってたのバレてるわけですか!?
むり!むり!恥ずかしい!あり得ない
「…べ、別にあれは北野に見惚れて照れてたとか言うわけじゃなく…」
「はははっ、嘘だよ。そんな癖ないし。」
北野はそう言って笑って「騙された?」と私の顔を覗いて来た。
「…死ね」
何可愛いことしてくれてんだよ。
めっちゃ焦ったじゃんか。


