「…あ、叶ちゃん…っ、おはよう」
教室に入ると、唯が笑って駆け寄って来た。
ほら、この可愛さ。
この可愛さがほしいよ。
そりゃ、北野も惚れるわな。
「おはよう、唯」
私はそういって、唯に笑って席についた。
「あのね…っ、叶ちゃん。」
唯は、少し恥ずかしそうに
でも明らかに嬉しそうに何かを切り出す。
「…もうすぐで、テストでしょ?
今度、圭ちゃんの家で
勉強教えてもらうことになったの…っ」
そう言って、唯はふふっと笑った。
…テ…
…テスト…!?
そんなの聞いてないやい!!
「無理無理無理!!
私、今回数学ヤバいのに!
テストなんて無理無理!!」
私がピンチのあまり半分発作を起こしながらそういうと
「…あの…でも、圭ちゃんが…」
「ん?」
「…叶ちゃんは連れて来るなって…」
…あー
あの王子、やる気だ。
唯をやる気だな。


