「ふんふふん♪」



迷子になってもらったら困るという口実のもと、手をつないで近くのスーパーへ向かう。




「んー…何がいいかなぁ…」




唯は真剣に考えてんのか分からないけれど、



野菜を手にとっては首を傾げてる。





「あ、そうだっ」





唯がキラキラした目で俺を振り返る。



「ん?」



「グラタンとスパゲティにしようよっ」




チョイス可愛い。


まあ昔からそういうの好きだもんね。



でもレベル高いな、ちょっと。


料理はある程度できるから(親が仕事でいない時に、姉ちゃんにしょっちゅう作らされてるし)


まあ、いいかな。



「唯、そんなにいっぱい食べられる?

グラタンだけにしたら?」




「…やだ…食べるもん…」