すると、唯は涙を拭いもせずに 真っ赤な可愛い顔を俺に向けて 「……好き…っ」 と、小さく言った。 多分これは、違うって分かる。 今まで散々、唯に好きと言われたからこそ 今のは、多分違うって分かる。 多分 唯は俺が、男として好きっぽい。 気がする、うん。 それはきっとすごく俺にとっては、都合のいいことで それを確かめたら今すぐにでも押し倒して、欲望全部を充したい。 でも、今まで17年一緒にいて我慢し続けてきた傍ら 唯の気持ちが俺に向いたところで簡単には理解が出来なくて。