海崎圭介side>>




文化祭が終わって、後夜祭に全く行く気のしない俺は


唯を持ち帰った。



ていうのも、さっき



ありえないような事件が起きて。



途中で役者交代になった演劇が終わったあと、

渡り廊下で山崎と他愛のない話をしていると




唯が息を乱れさせながらも、階段を駆け上がってきて



あろうことか、そのまま俺に抱きついてきた。



さっきの演技を除けば、


久しぶりの唯の感じに、思わず頭が眩む。



そのまま、俺も抱きしめたい。



なんて衝動に駆られて。