「告白しなかったら、これからもずっと小南は傷つき続けるんでしょ?


そんなの俺、嫌だもん」






…北野くん…





私のこと、すごく思ってくれるんだ…








でもね…





私は北野くんの気持ちに、暖かくなって小さく微笑みながら、首を振った。






「そんなの、自己満で終わっちゃう…



私と圭ちゃんは幼馴染で。


圭ちゃんには、相楽さんがいて。



今更、私が好きだなんて言っても困らせるだけでしょ…?




圭ちゃんが、嫌な思いするくらいなら


もういいの、知ってもらわなくても、いいの。」





相楽さんという彼女がいる今、私のこの思いは邪魔で、それ以外の何でもなくて。




私自身、この気持ちが消せないとしても


伝えることはしちゃいけないって、




そんなこと、こんな唯でも分かるんだもん…



だって、圭ちゃんのこと、




誰よりも大好きだから…






それに、北野くんが教えてくれたんじゃん…


自分よりも、人の幸せを願うこと、



それが本当に好きな人を思うことだって。