北野くんは、優しくて 前とは全然印象も変わって きっと、私を大切にしてくれるんだって分かるけど だからこそ、こんなのダメだもん… 私が、中途半端な気持ちのまま 北野くんみたいにいい人に、頼っちゃうなんて 傷つけるだけなんて、ダメだもん… 「…私は…圭ちゃんが…好きだもん…」 ごめんね、北野くん。 ごめんね… 「…北野くん…顔あげて…」 色素の薄い猫っ毛の北野くんの髪が、ふわふわと頬に触れて、くすぐったい。 「…ん?」