「あの、海崎くん…」 校門につくと、圭ちゃんが来るのを待ってたらしい女の子が 恥ずかしそうに圭ちゃんの名字を呼ぶ。 「あ、相楽じゃん。おはよ」 「…う、うん…っ。おはよ! あの…ね、ちょっと…きて…」 …告白だぁ〜… …やだな… 私も、する予定だったのに… 私も、この子みたいに なんの心配もなくただ好きだからって 伝えられたらいいのに… 「ごめん唯、待ってて」 「…うん」 2人はひと気の少ない中庭の方に入っていった。