そこで私は立ち上がった。
少し痛むけれど、うずくまるほどじゃない。
衣服は変わっていて、白い、着物の内側に着るやつだけになっていた。
はらりと肩に落ちる長い髪。
前髪も伸ばしっぱなしだから、視界にかかる。
障子を開けると、綺麗な庭園になっていて、外壁もさほど高くはない。
登れる、でも少し離れたほうがいいかも。
庭に裸足のまま降り立ち、少し西に向かって歩く。