「……紙苑ちゃん、ありがとう」
私の代わりにあの人を見てくれていて。
深く頭を下げて、お礼をするしかできないのが申し訳なく思う。
「本当に、ごめんなさい……」
時間を奪って、幸せを奪って、巻き込んで。
そんな私に紙苑ちゃんは優しいから、慌てた声でうろたえる。
「ちょっ、顔を上げてください。私、そんなことされる理由ないですよ。修人さんも見てないでなんとか、」
「けじめだよ。俺たちの世界じゃしなきゃ始まらないこともある」
私の代わりにあの人を見てくれていて。
深く頭を下げて、お礼をするしかできないのが申し訳なく思う。
「本当に、ごめんなさい……」
時間を奪って、幸せを奪って、巻き込んで。
そんな私に紙苑ちゃんは優しいから、慌てた声でうろたえる。
「ちょっ、顔を上げてください。私、そんなことされる理由ないですよ。修人さんも見てないでなんとか、」
「けじめだよ。俺たちの世界じゃしなきゃ始まらないこともある」

