厄介な奴らに拾われて、死者への償いは生きることだって教わって、それで生きなくちゃって思えたんだ。
仲間がいるのに、そいつらを置いて、自分だけ楽をしようとしてた。
「ごめんね、みんな」
そう思うと自然とその言葉が漏れていた。
湿っぽくするつもりなかったのに、沈黙の空気が流れる。
「お前が、生きているならなんでもいい」
「そうだよ、なっちゃんがいるならそれでいいの」
「あなたがいないとだめですよ」
「棗ちゃんは大事なお姫さんだからね」