みんなはこっちに残るから、私も寂しいけれど、すぐに会えるんだ。
「棗、男ばっかの学校だけど襲われそうになったりしたら呼んでね。血祭りにするから」
ぽんと肩に置かれた綾の手には変な力が入っていて、目は全く笑っていないのに口元が不気味に歪められている。
ああ、こいつもか。
大丈夫だからと諭して時計を見ると、かなり時間が過ぎていることに気付いた。
「じゃあそろそろ行くね」
「棗、男に、「うん、わかったから綾」
「棗、男に「心葉もわかったってば」
「……棗、男「紘も!?」
思わず食い気味に突っ込んでしまい、妙に体力を削がれた気分になる。