動けなかった。
あの人の笑みが脳裏に焼き付いていて、私を見てくれた翔に手を伸ばすこともできず叫ぶだけ。
それなのに、綾たちは絶対に逆らってはいけない汐弥に拳を握って向かって行ってくれた。
守られていただけなのに、私はどうして彼に謝らせているのだろうか。
「……ごめんなさいっ、ごめんなさいっ」
口からこぼれたのはかすれた謝罪。
何度も何度も、足りないし意味がないと知っているけれど、ただそうすることしかできなかった。
あの人の笑みが脳裏に焼き付いていて、私を見てくれた翔に手を伸ばすこともできず叫ぶだけ。
それなのに、綾たちは絶対に逆らってはいけない汐弥に拳を握って向かって行ってくれた。
守られていただけなのに、私はどうして彼に謝らせているのだろうか。
「……ごめんなさいっ、ごめんなさいっ」
口からこぼれたのはかすれた謝罪。
何度も何度も、足りないし意味がないと知っているけれど、ただそうすることしかできなかった。

