その声はあまりにも穏やかで、消えてしまいそうなほど儚かった。
いきなり彼は私を離すと叫ぶ。
「綾!心葉!紘!」
彼らと視線を合わせたかと思うと、三人が汐弥に対しての攻撃をやめる。
紘が私のところまで来ると一気に抱き抱えられ、そのまま駆け抜けて綾と心葉が後ろに続く。
翔は血が溢れている中、舌打ちして追いかけて来そうになる汐弥を止める。
「待ってよ!翔がっ、翔が死んじゃう!やだっ!止まってよ!」
必死に紘の肩を叩いても、降ろしてくれない。
翔は最後私たちを見ると薄く微笑んだ。
バイクに乗せられて、そのまま倉庫に向かう。