でも汐弥は三人相手にも余裕で、片手であしらっているほど。
「翔!翔、離して!血を止めないと!」
「聞いて、棗」
涙で滲む中、彼の手当てをしなければならないのに離してくれない腕から抜けようとするけれど、余計に強く抱きしめられる。
かすれた声で耳元に寄せられた言葉に、動きが止まる。
「僕は棗に変えられた。笑っていなくても大丈夫だってことを教えてもらった。だから生きて欲しい。もしも僕が捕まって、亡骸になったとしても、棗は見つけてくれるって信じてる。逃げて、大好きだよ妃彩」
「翔!翔、離して!血を止めないと!」
「聞いて、棗」
涙で滲む中、彼の手当てをしなければならないのに離してくれない腕から抜けようとするけれど、余計に強く抱きしめられる。
かすれた声で耳元に寄せられた言葉に、動きが止まる。
「僕は棗に変えられた。笑っていなくても大丈夫だってことを教えてもらった。だから生きて欲しい。もしも僕が捕まって、亡骸になったとしても、棗は見つけてくれるって信じてる。逃げて、大好きだよ妃彩」

