「妃彩、わがままはあんまり聞きたくないよ」
私に向け直された銃口に、開きかけた口が止まる。
容赦のない発砲音に目を瞑っても、痛みもなくただ温かかった。
「か、ける?」
彼の香りに気付いて名前を呼ぶ。
どろりとした生ぬるい何かが手に触れ、視線をやると真っ赤に染まった自分の手。
もう一発撃った音がするけれど、当たることなく柱を穿つ。
動き出した綾たちに銃口を逸らされたからだ。
私に向け直された銃口に、開きかけた口が止まる。
容赦のない発砲音に目を瞑っても、痛みもなくただ温かかった。
「か、ける?」
彼の香りに気付いて名前を呼ぶ。
どろりとした生ぬるい何かが手に触れ、視線をやると真っ赤に染まった自分の手。
もう一発撃った音がするけれど、当たることなく柱を穿つ。
動き出した綾たちに銃口を逸らされたからだ。

