その一言にすべての行動が制限される。
止まらない震え、涙すらうっすらと滲むほどに、ただただこの人が怖い。
翔が素早く私の前に来て背中に隠すと、彼は面白くなさそうに眉をしかめた。
「君たち、本家に逆らうの?」
重くなる空気は、彼が発する殺気のせいだろう。
重りに上から押されている感覚がする。
「これが、……これが本家のすることか」
怒りを滲ませて睨む綾だけど、彼にはそんなの通じない。
銃口を迷うことなく向けてうっすらと浮かべた笑みのままに言う。