もともと束の間の、本当に一瞬の安寧。
希望なんてものはひどく美しく、容易く崩れてしまう。
脆く溶けていく日常が、頭の中で警告を鳴らす。
「お世話になりました。巻き込んでしまって、危険を冒してまで私を置いてくれて、」
指を揃えて頭を深々と下げて区切りをつける。
早々に出て、彼らは私と無関係であるとは言えないけれど、脅していたとでも言ってもらおう。
そうすれば彼らに咎めはない。
本家に反することをしてはいないと。