彼が公園を出るのを見送り、しばらく待ってから自分も公園を出る。
ふと空を見上げると、雲の隙間から月の明かりがほんのりと照らしていた。
入り組む住宅街を抜け、もう一度繁華街に入る。
そして自分の先ほどの言動を思い出し、自嘲の念が湧き出る。
偽善だな、どうしようもないほど薄汚れた。
つまらない約束をしてなんになるんだ。
右手に視線を落として若干汗ばんでいたことに気付いて、つくづく阿呆らしいと握る。
「あー、イライラする……」