そう言うが早いか、彼は立ち上がって扉に歩き出す。
私のわがままにいつも付き合ってくれる翔に心の中で感謝しつつ、後を追う。
自分のバイクを出そうとすると、面倒だからと言って後ろに乗ることに。
手を回すと感じる体温と、引き締まった筋肉。
ああこれならば太る心配はないな。
羨ましい気持ちを隠すことなく腕に力を入れる。
風が程よく当たり、案外これはこれでいいニケツ。
一人の時とは違い、共有しあえる体温があるということに、安心すら覚える。