「そうだけど?」
明らかに不機嫌な態度で、言葉にも棘を混ぜながらそう言ったのは心葉。
最近言葉づかいが荒くなってきている。
「私、以前助けていただいたことがあって、お礼してなくて、あなた達を見かけてっ」
年下なのに、敬語で話す彼女の目は、嬉しそうだ。
というか、いつ助けたんだろうか。
記憶にないから、脳みそをフル回転させて記憶をあらう。
「あの、だから今度お茶してください!お礼に美味しいお店が、」
「あー、ごめんねお姉さん」