それぞれが勝手なことを言う。
そんなにも、そんなにも殴られたいなんて、もっと早く言えばいいのに。
「駄目だよ棗。みんな普通に棗がすごいってだけだしさ、ほら拳を下ろして」
慌てて綾がなだめてくるけれど、あの3人の馬鹿にしたような笑いを見せられて、怒りがおさまるわけないじゃないか。
いやまあ紘は無表情っていうか眠そうだけど。
言葉を言おうとすると、誰かが口を挟んだ。
「あ、あのっ!」
見たことのない女の人。
ショートカットの髪型に、まさに女子な服装。