彼は私の隣に腰かけると、肩に頭を預けて来た。
柔らかい髪がくすぐって、思わず笑みがこぼれる。
「何してんの……」
いきなり湧いて出て来たように、上から覗き込んで来るのは紘。
驚いて小さく声を漏らしてしまうと、綾に人差し指を立てられ、静かにと諭されてしまった。
「何?これ」
呆れたように、異様なものでも見るかのような目で腕を組む心葉は、言葉とは裏腹に、静かに翔の隣に腰を下ろす。
紘は後ろから抱きついてきて、重いよと言ってもどいてくれそうにない。